私(詳しくはプロフをご確認ください)は妻子がいますが、現在加入している保険は月額約2,000円の収入保障型の死亡保険のみです。
1年前までは、月額1.2万円の外貨建て終身保険と月額9千円弱の医療保険に加入していましたが、子どもの誕生を機に保険を見直しました。
本記事では、民間の保険会社の医療保険の必要性について私見をまじえてまとめました。
目次
1. 万一に備えるのが保険
「低確率だけど、起きてしまったら大損失となってしまう事態に備える」のが、保険の本来の役割です。
たとえば、40歳の日本人男性が亡くなる確率は大体0.1%程度です。これはかなり低確率と言える一方で、男性が妻や子を持って家計を支えていた場合、仮に男性が死亡したら、その後、妻と子の家計が非常に苦しくなる可能性は大きいものと考えられます。
このようなリスクに備えるために、各金融機関が商品をそろえており、その中から我々が選択する必要がございますが、、掛け捨ての死亡保険に加入することが最適解と考えます。
(理由は別記事にゆだねますが、簡単に言うとコスパがかなり良いためです。)
2. 病気や事故によるリスクは公的医療保険(年金)でカバーできる
民間の医療保険は公的医療保険や公的年金ではカバーしきれない治療費用や入院費用を補うという役割があります。
病気や事故による大損失とは、例えば、以下をイメージされるのではないでしょうか?
①手術や入院で100万円かかってしまう
②病気で長期間働けなくなってしまう
②事故で障害が残り今まで通り働けなくなってしまう
①~③について公的医療保険(年金)の保障を確認してみます。
※詳細な要件や、計算方法については省きます
①手術や入院で100万円かかってしまう
まず、公的医療保険により医療費の自己負担は3割(現役世代の場合)なので、単純計算すると、30万円となります。
しかし、高額療養費制度により、1か月の医療費の自己負担について上限が定めされています。例えば、年収500万円の人が100万円の手術を受けた場合、自己負担の上限は約8万7千円になります。
8.7万円を大損失ととらえるかどうかは人それぞれですが、この程度のリスクえであれば私は貯蓄で備えます。
②病気で長期間働けなくなってしまう
サラリーマンの場合、療養のため長期間仕事に就けない場合、大体、平均月収の3分の2の金額が傷病手当金として最大1年6か月間支給されます。
職を失うことによる再就職ができるのかどうかという観点は除きますが、金銭面としては、これも大損失とは考えにくいのではないでしょうか。
ただし、これはサラリーマンに限定されており、フリーランスの場合は傷病手当金は受け取ることができないので、所得補償保険などで働けなくなってしまったリスクに備える必要があります。
③事故で障害が残り今まで通り働けなくなってしまう
一定の要件を満たせば障害年金が支給されます。
例えば、妻と子(未成年)1人をもつ年収500万円会社員男性が「障害2級」に該当した場合、以下の障害年金を受け取ることができます。
障害基礎年金:
780,900円 + 224,700円(子の加算)=1,005,600円
障害厚生年金:
約670,000 + 224,700円(配偶者の加算)=894,700円
合計(年額):
1,9000,300円
このように、「病気やけがによるリスク」と考えると大損失に考えがちですが、一つ一つのリスクをみてみると大部分が公的年金によりカバーできることがわかります。
3. 民間の医療保険は一般的に保険料が高い
高確率の事象をカバーする保険商品、複雑な商品ほど保険料が高く設定されています。(保険会社も営利事業をしているので当たり前ですよね。)
比較的発生確率が高く、保障内容が複雑な医療保険は保険料が高く、内容が複雑である分、実際手術や入院をしても保障のスコープ外だったため保険金が支払われなかった、、ということもありえます。(実際私も経験しました。。)
4. 医療費は貯蓄で対応
以上のことを踏まえて、保険料が高いわりに保障内容がいまいち分からなかった医療保険をやめました。
もちろん、保険に加入しない分、医療用貯金として生活費用口座とは別に貯金をしていくつもりです。
冒頭でも述べましたが、「低確率」だけど「大損失」な事態に備える保険としては、収入保障型の死亡保険に加入しています。
5. おわりに
医療保険をやめた理由についてまとめましたが、医療保険の要不要の判断については、心理的な面も大きく影響するため、正解は人それぞれ異なると思います。
ただし、いずれにしても、自分がかかえるリスクを明確にした上で保険に加入するという結論を出すのと、ぼんやりしたまま言われるがままに何となく保険に加入するのとでは全然違います。
以前の私がそうだったように、後者では、保険に加入しても不安は消えませんし、実際に保険金がおりないケースもございますので、保険の見直しをされてはいかがでしょうか。
なお、私は医療保険をやめたことで、月額負担額が約2万円削減できたこと以外に、病気にならないような食生活・運動等副次的効果もございましたので、保険の見直しはお勧めです。
以上、となります。
本記事が皆様にとって有益であれば何よりでございます。
ご拝読ありがとうございました。
※本記事の内容は、公開時(上記をご確認ください)の情報等に基づくものですので、ご留意ください。
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